へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

『マリみて』二次創作 駄文。

深夜のコーヒー 

深夜のコーヒー 本文

おかえりー。
……まだ起きてたの?
先に寝てて頂戴って言ったでしょう?
寝てたよ。でも寒くって。
電気敷布入れればいいじゃない。
入れてるよ。でも寒いの。
寒いから目が冴えちゃうし。そろそろ帰ってくる時間じゃないかなって思ってたら、車の音がしたもの。
嘘仰い。一階の駐車場の音が、ここまで聞こえるわけないでしょ。<
そもそも二重の防音サッシなんだし。
んー……でも、聞こえたんだけどな。
……。
……信じてよ。
……。
蓉子の気配なら、どこででも察知でき……
信じるわ。……私もそうだもの。
およ。
……で? コーヒー、淹れてくれてるんでしょ?
うん、そう。ジャストタイミングだったね。……いひ。
じゃ、それ頂くわ。
おーけー。じゃ、ちょっと温め直してくる。
……ねぇ。
ん?
貴女よく、コーヒーをちょっとだけ火に掛けるけど、どうして?
淹れたてそのままでも充分美味しいんだけど、くらっとする程度に火を入れると、香りが立ってさらに美味しくなる気がするんだ。
ふぅん……。
……着替えておいでよ。火入れする前に、風呂にお湯も張ってくる。
……ええ。ありがとう。そうさせて頂くわ。
なーに、風呂のお湯は自動だからね。
……ね、聖。
……はぁい?
……てか、どしたの? 今日はなんだかグズグズだね。
……うん。……疲れてるんでしょうね。
それはいけないね。コーヒー飲んだらさっさとお風呂入って寝ちゃお?
うん……それはいいんだけど。
んー?
……一緒に……
ん?
一緒に、入ってくれる?
……。
……。
……。
イヤ?
………………。
いえ……よ……よろこんで。
背中、流してくれると嬉しい。
……OK。OKですとも。
て、ホントに疲れてるね、よーこさん。
……うん。
……とりあえず、着替えてらっしゃい。コーヒー、とびきり美味しくしておく。
うん。
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