へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

『マリみて』二次創作 駄文。

とある休日

とある休日 本文

……聖。
ん? なに?
その頭、どうにかしたら?
へ?
伸びすぎじゃない?
そーかなー?
それとも、また伸ばすの?
んにゃ。その予定は今のところないよ。
そう。
ところで蓉子は、どっちが好き?
何が?
髪の長ーい私と、肩までくらいのと、今の短いのと。
……。
蓉子さんのリクエストに応えちゃおう……なんちてー。
つまらない冗談はやめて。
あら。
……そんなつもりじゃなかったんだけどな。
……。
あいや。そんな冷めた目で見ないで。
……てかさ、正直どれが好き?
過去形? それとも進行形?
……どれも好きよ。
甲乙つけがたいわね。
んほー。なんと無難な返答。
その時どきの、貴女だもの。
だから、どれも好き。
ぉ。
あら、照れた?
……やー、ちょっとだけ。
蓉子は、髪型ほとんど変えないねぇ。
昔よりは長めだけどね、基本型は変わってないわね。
変えようとか、思わないの?
今のところは。
過去形では?
……一度だけ、伸ばしてみようかしらなんて、考えたことがあったわね。
へー。いついつ?
内緒よ。
けちー。
けちで結構。
ちぇー。
あー、でもでも、ロングの蓉子ってのも、良いね。
そうかしら?
うん。なんとなくこうかなーって、想像できる。
でもまぁ、私は今のままの蓉子のほうが良いな。
あらどうして?
へへへ……内緒。
あら、けち。
けちで結構です。
まぁその辺りはお互いにつつきあわない方が良いのかもね。
そだね。
……で、どうするの?
はい?
伸ばすの? 髪。
いや、それは今のところ考えてないです。
じゃ、切りに行ってらっしゃいな。
せっかくだから、蓉子が切ってよ。
無理よ。
蓉子に切ってもらうんなら、どんな髪型になっても文句言わないよ。
じゃ、虎刈りにしてあげましょうか?
……い、いやぁ……結構です。
ふふふ……。
出来もしないことを口にするものではないわ。
はい。そのとーりですね。
……てか、今まで切ってもらってたお店がなくなっちゃったんだよねー。
だから伸びてるんだけど。
あらら。
長いこと切ってもらってたから、改めて新規開拓するのが億劫でして。
もういっそ駅の構内にある『10分1000円カット』でもいいかなーとか、思い始めましてー。
でも思い切りがつかないんでしょう?
はい。そのとーり。
気を遣っていないようで、お洒落だものね、貴女は。
それはどーだか。
じゃ、私が行っている美容院に行ってみる?
どちらにしても、いつかは切らないといけないでしょう?
髪型がこれ以上崩れる前に切らないと、これ以上日延べするとよけいに面倒になるわよ。
そーなったら、勢いよく新しい髪型にチャレンジするけどね。
……でもそれも面倒だから、今から行こう。髪切りに。
髪を切りに行くんじゃなくて、私と出かけられるのが嬉しいみたいね。
へへへ。そーとも言います。
まぁいいわ。
梅雨に本格的に入る前に、さっぱりして頂戴。
……見るからに暑苦しかったから。
……ぅぇ。
ついでに今日は外食する?
お。いいね。何食べる?
貴女の食べたいものでいいわよ。
それ言ったら必ず『蓉子のゴハン』と私が言うのを、蓉子さんは知りませんか?
……もう。
だから、蓉子の食べたいものにしよう。
私が髪を切ってもらってる間に、どこか良い店決めといてよ。
はいはい。ではその通りにしましょ。
じゃ、おっでかけ、おっでかけー。
あ、こら。私まだ用意できてないから。
だーいじょーぶー。
大丈夫じゃないわよ。せめて日焼け止めくらい……って……もうっ!
ひゃー、すっげー良い天気ー。
このままどこかにドライブしない? ねぇねぇ。
……髪、切ったらね。
おけー。
ではまず、髪切りに。ブーブーに乗って Let's go!
はいはい。分かったわかった。
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