へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

『マリみて』二次創作 駄文。

『無印』 シンデレラ・間話

『無印』 シンデレラ・間話 本文

 てことで、当サイトでは絶対にUPされない時代の聖サマと蓉子さまの会話をひとつー。
 薔薇さま時代てことで。
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聖。……ちょっといいかしら?
ん? あにー? 
……って、なんだかご機嫌斜め?
そんなことよりも、さっきのあれは何?
あれって?
勝手に『シンデレラを降りていい』だなんて。
祐巳さんが祥子からロザリオを受け取ったらどうするつもり?
あー、それ。
大丈夫でしょ。
そんな適当なこと……。
だったらどうして、その場で反論しなかったの?
そ、それは……。
蓉子だって、まんざらでもないって思ったんじゃないの?
どっちに転んでも、悪い方向にはならない、って。
……。
シンデレラ役の件はともかく、これを機に祥子に妹(プティ・スール)ができたら、めっけもんじゃない?
そうも思って言ったことなんだけどなー。
志摩子を横取りした罪滅ぼしってわけ?
いんやー。
志摩子の件は、悪いなんてこれっぽっちも思ってないからね。それはあり得ない。
そもそも、志摩子の件は、あなたと江利子が仕組んだことでしょうに。
……なんの話かしら?
……そういう事よね。
……そうね。
ひひ……。
もしあの祐巳ちゃんとやらが、祥子からロザリオを受け取ったとしても、
それでシンデレラ役に穴があくわけじゃなし。
手芸部には、明日にでも手を打てば大丈夫だよ。身長差はかなりあるけど、それも靴でどうにでもなるしね。
こういう時の、あなたの頭の回転の早さには、毎度驚かされるわね。
江利子には敵わないけどね。
……て。あなた、江利子の反応を見て、私に文句言わなかったわよね?
江利子の目が一瞬輝いたからね。これはイケるかな、と思ったの。
ほんの一瞬のことなのに、よく見てたわね。
そりゃぁ……ね。
え?
いや、何でもないよ。
とにかく、あの祐巳ちゃんとやらが、祥子にとってどんなスパイスになるのか、それともならないのか。
……楽しみじゃない?
そうね。いい方向に転んでくれるといいわね。
大丈夫。悪い方向には転がらない。
それは確信?
うん。確信。
じゃ、たまには私も、あなたに乗せられてみようかしら。
へへ。そうこなくっちゃ。
というわけで紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)、根回しよろしくね!
え!?
手芸部とかは、ちゃんと私がやっておくから。他に私が見落としそうな所をお願いね。
……じゃ、まずは江利子に連絡して、この話をちょっと煮詰めましょうか。
明日の朝、みんなより1時間早く薔薇の館に集合ね。
うぇ。
あなたが撒いた種でしょう。
へーへー。わっかりましたー。……じゃ、明日。1時間早くね。
ええ。よろしくね。
じゃねー。
じゃ。
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