へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

艦これ駄文。

『金魚の午睡(ひるね)』 改訂版OP

『金魚の午睡(ひるね)』 改訂版OP 本文

 『金魚の午睡(ひるね)』プロローグ(改)
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○佐世保 小高い丘の上 隼鷹と武蔵そして提督。
武蔵と隼鷹は海軍のコートを着込み、髪をまとめて制帽の中に
入れている。

小高い丘の上から小さく見える小さな湾。
それに対して右手をかざし、輪を作り、差し伸べて掬う。

画面が転じてみれば、それは隼鷹。
隼鷹
いやー……懐(なっつ)かしいねぇ。
でも、ずいぶん変わっちゃったねぇ。
あの小島とかさ、あんなにでかくなかったんだけどなー。
ああ、そっか。木が育ったからかー。

 

武蔵
島が育つわけがなかろう。

 

隼鷹
そらーそうだけどさー。
記憶の中にある風景ってやつ?
それが変わっちゃってるとサ、驚くもんだよ。
ははは。

 

武蔵
ここに来たことがあるのか。

 

隼鷹
アタシじゃないよ。
艦のときにねー。
あすこに(指さす先には恵比寿湾の『隼鷹』元係留地)
しばらくいたのサ。

 

武蔵
………。

 

隼鷹
(武蔵を見て、一瞬泣きそうな表情になるが)ひひ……。

 

武蔵
(隼鷹を見下ろして)なんだ?

 

隼鷹
んにゃ、なんでもない。
なんでもね。
(提督のほうを振り返って)さーんきゅー提督ー。
ワガママきいてもらっちゃって、悪かったねぇ。

 

提督
もういいのかい?(制帽の下の表情はよく見えない)

 

隼鷹
ああ、満足した。
気分爽快。 やっぱね、気がかりがあるってイヤじゃない。

 

提督
なるほど。じゃ、行こう(歩き出す)

 

隼鷹
そーねー(歩き出そうとするが、ふと立ち止まって振り返る)

 

隼鷹の眼下には、湾が見える。
艦だった時代、解体される前にしばらく係留されていた静かな海。
大きな戦いが終わり、外地にいた人々が船に乗ってたどり着いた玄関の一つ。
それを見ていた“自分”……の記憶。

一瞬、それらの記憶が、走馬燈のように隼鷹の中を駆け巡る。

過去の記憶を振り払うように踵を返し、歩き出す。
目を上げれば提督と武蔵は小さくなっていて……
隼鷹
おーい。待った待ったー。
ねぇ提督、今日はちゃんぽん食べよー。
せーっかくここに来たんだからサー。

 

二人のあとを追い、駆け出す。
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