へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

艦これ駄文。

日向と河内・素朴だが深遠な問い。

日向と河内・素朴だが深遠な問い。 本文

こういう組み合わせもなかなか(w。
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おつかれ。精が出るね。
どうだい、一服しないか?
……。
なに?
……いや、めずらしい人が来たなと。
そうかい? ヒナセ司令が今日は多忙でねぇ。
はい、これ。魔法瓶で悪いのだけどね。
いや……かたじけない。
こう暑い日はついつい冷たいものが飲みたくなるが、大いに体を動かして汗をたくさん
かいた時は、熱いもののほうが実際、体が疲れない。
ヒナセからの受け売りなんだけどね。
そうだな……ん?……。
なんだい?
……よく、知っていたな。
もちろん。
基地にいるお嬢さんがたの好みくらいはね。
ヒナセ提督は……たぶん知らないな。
ははは、だろうね。
だけど、そこは勘弁してやってくれよ。
彼女はそういうところ、とても鈍感な人だから。
それは、否定しない。
はははは。
あなたは、不思議な人だな。ヒナセ提督とまた違って。
それは褒め言葉かな?
……好きにとるといい。
では、都合の良いようにとらえようか。
……美味い。
それはよかった。
どこで、気がついたか、訊いていいか。
君が自分用に淹れるとき、かならずそれを淹れているだろ。
よく見ている。
私にとってお嬢さんがたの動向は、関心事の高位にあるというだけだよ。
ふむ。
同型の艦娘でも、個々の嗜好は微妙に違うからね。
………。
以前、私の秘書艦をしていた日向は、コーヒーしか飲まなかった。
紅茶は苦手だと言ってね。ましてやハーブティーは邪道だと。
なるほどな。
君はハーブティー派だね。レモングラスなんかが特に好きだ。
私のキャラじゃないがな。
そんなことはない。
……ヒナセ提督が言ってた通りだな。
ほう? なんと?
『タラシ』だと。
はははは、確かに。反論の余地はない。
………。
カワチ提督。
なんだい?
女を抱きたがる女というのは、なんなのだろう?
ん?
うーん……失礼を承知で、もっと直截に言おう。
女を抱いていて、楽しいのか? 意味はあるのか?
………。
私たちは、人間に奉仕するようプログラムされている。
求められれば応じる。どんなことでもな。
男の提督の多くは私たちを抱きたがるが、稀に抱かれたがるヤツもいる。これらに応じることは可能だ。造作もない。
ふむ。
女の提督から求められて、抱くこともある。これも理解できる。
すべてが提督たちの欲求を満たすための行為だ。ここに、私たちの感情はない。
そうだね。
だがまれに、私たちを抱きたがる女の提督がいる。
あなたもそうだ。
その気持ちが、わからない。
………。
私たちがああいう行為の際に人間に見せる反応は、どれだけ乱れていようが、それは単にプログラムされた反応にすぎない。
そもそも男が多い組織の中で作られた私たちだ。男に都合の良いようにプログラムされていると言っても過言じゃないだろう。だから、プログラムされた反応であっても、男の提督ならそれなりに満足できるのかもしれない。そういうところを、数え切れないくらい見てきたからな。
だが、女の提督はどうなんだ? 相手がそれで、楽しいと思っているのか?
さぁ、どうだろうね。……本音をいえば、少なくとも私は楽しくないな。
ふむ。そうだろうな。
ところで君が、そんなことを言うということは、求められて女性の提督を抱く際に、楽しいと思ったことがないからか。
ないな。相手の望んだことをやっている。それだけだ。
なるほど。
あなた自身、今「楽しくない」と言った。
だったらなぜ、あなたは私たちを惑わすようなことを言う?
プログラムされた反応を見て楽しくないと言うのに、なぜ、あなたは艦娘と性交をする?
……ふっ……はははは……。
………。
ふふ……失礼。
さて、さっきの質問の回答だが、私は、君らと性交をしている気持ちはない。
一切ね。
………。
君の言うとおり、ベッドの中での君らの反応はプログラムされたものだ。だが、私はそんなものに興味はない。
では、な――
(にやり、と口をゆがめて笑い)プログラムを超えた先に出てくるものが、楽しいんじゃないか。
………。
プログラムではなく乱れていく君たちを見るのが、なによりも至上の喜びでね。
ふふふふ……。
……なるほど。
………。
なんだ?
うん、ヒナセが言うとおりだなって。
………。
君は実に面白い。
………。
そんな不機嫌な顔をしないでくれるかい。これでも心から褒めているんだ。
褒められているようには聞こえないな。
そうかい?
今の流れで、褒められていると解釈するには、かなり苦しいぞ。
ま、そうだろうね。
だが、安心したまえ。残念なことに、君は私の守備範囲外だ。
ヒナセ提督の専属艦だからな。
それもあるが、そうじゃない。
今、私にはお目当ての子がいてね。目下、その子にお熱をあげているところなんだ。
ああ、妙高か。
ご名答。よく見てるねぇ。
自分の専属艦だろう? だったら命じれば、何でもしてくれるだろうに。
いやぁ、それがなかなか。
そこもあなたの不思議なところだな。
ほかの艦娘たちを平気でナンパするクセに、妙高とその妹たちは腫れ物に触るように接しているように見える。
そこまでチヤホヤはしてないよ。
那智と足柄は飲み仲間でね。
あんがい、外堀を埋めるタイプなんだな。
そりゃそうさ。彼女のことを、愛しているからね。
ヒナセ提督への愛とは違う愛だな。
ふふふ……。
にしても、よくわからん。
妙高さんはね、私にとって、大切な大切なガラス玉なのさ。波打ち際で拾った、ね。
ふむ?
だから、その妹たちも、大事にする。
本当に大事なものは、私は、そういう対照ではない、ということだよ。
……今のところはね。
今のところ……ね。
ああ。今のところは……だね。
なるほど。
納得してくれたかい?
納得にはほど遠いが、それなりの回答はしていただいた……というところかな。
ふむ。それでいいよ。
……カワチ提督。
ん?
お茶、ごちそうさまでした。
いえいえ、どういたしまして。
………。
最後にひとつだけいいか?
どうぞ、なんなりと。
“彼女”を大事に思っているのはよくわかったが、大事にしすぎても、相手にはその思いは伝わらないかもな。なにせ、主席秘書艦の思いにすら気がつかないほど鈍感な人だからな。
それもまた、よし……というところなんだよ、日向。
………。
やはり私には、あなたは理解しがたい人間だ、ということだけは理解した。
うん、ありがとう。
褒めてはいない。
そう? ま、良いじゃないか。
私がどんな解釈をしようとも。
……ふむ(肩をすくめる)
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