へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

艦これ駄文。

二膺05

二膺05 本文

時間をかなり遡って、
二鷹とちび赤賀。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あらためて、おはよう。
おはようございます。
おはようございます。
はい。よろしい。
さて、鳳翔さんから聞いていると思うけれど、聞いたからここにいるんだろうけど、今日から私たち飛鷹型が、実技指南の一部をやるからねぇ。
まず、その日初めて指南所(ここ)で誰かに会ったら、どんな時間でも「おはようございます」と言う。これ、ギョーカイ用語ね、OK?
はい。
……はい。
ちょっと隼鷹。ふざけないのよ。
ふざけてないよ飛鷹。ギョーカイ用語には間違いない。
ギョーカイ用語じゃなくて、慣例です。
いい? 赤城、加賀。
……はい。
……はい……。
愛称、敬称も使いません。
ここ以外では、私たちはあなたたちに対して「ちゃん」づけで呼んでるけど、ここでは呼び捨てになります。
そーそ。
アンタたちからは必ず「さん」か「先生」を付けて呼ぶこと。
鳳翔さんから習ってるよね。
………。
………。
……ありゃ。だから面食らってんのか。
私たちから習った方がいいと判断したんでしょうね、鳳翔さんが。
かもねぇ。
……ま、そんなワケで、指南所(ここ)では、そのようになってっから、今からそのようにすること。
あんだすたん?
……はい。
はい。
OK。いい子だね。
隼鷹。
まーまー、堅いこと言いっこなし。アタシらも、頑張りすぎたってボロが出るだけじゃん。
……よく言うわよ。基地いちばんの猫かぶりのくせに。
失礼な。TPOをきっちり使い分けてるだけですよ。
……ああ、ほら、ふたりがどうしていいか分からないって顔してる。
ああ、ごめんなさいね。
じゃ、さっそく始めましょうか。
だね。
さて、赤城、加賀?
はい。
はい。
ひとつだけ始めに言っとく。
アタシたちは、アンタらに実技を教えることはできないんだわ。
………。
………。
そんなに渋い顔をしない。
厳密に言ったら、『弓術を教えることはできない』のよ。やんないから。
私たちが飛ばすものと、あなたたちが飛ばすものは、モノが違うからなの。
あなたたちは矢を飛ばして艦載機とするけれど、私たちはこの紙……式(シキ)を飛ばして艦載機とするの。
………。
………。
よく分かんないって顔してるねぇ。……実際に見た方が早いか。
じゃ、よく見てて。すんごく早いからね。
……まず、この巻物をこうっ……開いて……しゅばっっ!!……ほいっ!!
わ……。
………。
ほーい、おかえりー。ごくろうさん。
……どう?
すごい。
………。
青いおちびは声も出ないかい? まぁいいや。
こんな感じで、アタシたちは陰陽の式神を変化(へんげ)させて、艦載機として使ってるというわけさ。さっき飛鷹は『式』つったけど、厳密には『式神』ね。
あなたたちは弓を使って矢を放つところが、私たちと決定的に違うけれど、矢は放ったあとに艦載機に変化する。……これは、鳳翔さんから習ってるかしら?
はい。まだじつぎはやってないですけど。
じっさいに見せてもらいました。
よろしい。
矢が艦載機に変化するのは、私たちの式が艦載機に変化するのと、意味合いは同じことなの。
ま、神事なんかでは『弓弦を弾いてその音で魔を払う』ってことをすっから、弓を使うのも陰陽を使うのも、方法が違うだけで本質はなんら変わらない……と思ってて良いよ。
……ここまでで質問は?
ないです。
ありません。
ま、今すぐ質問しろつっても、何を質問したらいいかもわからんわな。
………。
………。
隼鷹。
キミら気がついてないだろけど、顔に『納得してない』って書いてあんのよ。
ちょっと、ズバズバ言い過ぎ。
大丈夫。この子らだもん。
………。
さて未来の一航戦。アタシは指南所(ここ)では、アンタらに容赦しない……って、先に言っておくね。頑張ってアタシらを追い抜いてホントの一航戦になって、アタシらが敬語を使わなきゃいけないような、そんな存在になっておくれ。
アタシたちは今までいろんな艦(ふね)を育ててきたし、見送ってもきた。
もうヤなんだよ。育てた子らが、自分よりも先に逝っちゃうのがさ。それはね、鳳翔さんだって同じ気持ちだよ、きっとね。
……隼鷹。
どうかな? 未来の一航戦。
……はい……。
やってみないとわかりませんが――
どりょくします。
どりょくします。
OーKー。
じゃ、始めましょうかねぇ。
はい、よろしくおねがいします。
はい、よろしくおねがいします。
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