へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

艦これ駄文。

赤城と加賀・建造

赤城と加賀・建造 本文

まずはヒナセ提督と明石のターン。
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粘りますねぇ。どしたんすか?
んー?
アタシゃ資材が許す範囲ならてーとくの気のすむまでどうぞ……ってスタンスなんですがね。
ありがと。
でも長門や鳳翔さんはどうなんすかね?
無駄遣いのしすぎだー……って言われるんじゃないんすか?
そうかも。
でもまぁ……そろそろ良いんじゃないかって……ね。
ふうむ。
ま、好きにすりゃーええですよ。アタシのスタンスはさっき言いました。
どのみち今回は、これでもう終いです。ボーキが切れます。
うん。
おねがい。
はいはい。
……じゃ、セットします。
………。
スイッチ、どします?
押します。
らじゃ。……では、どぞ。
はい。
(カチリ)
………。
………。
………。
………。
…………お。
む……。
これは………やりましたねぇ。
おめでとうございます、提督。
まだ、早いよ。
大丈夫でしょ。ここまで来れば失敗しないすよ。
それでもね。
やはり安定期に入らないことには、怖いです。
でも、明石。
はい。
ありがとう。
アタシはなんにもしてないすよ。
君の話が大いに役立った、ということだよ。
無駄に長生きしてるってだけです。
明石。
はい。
君、わざとウチに来たろう?
いえいえ、偶然ですよ。
………。
………。
……分かった。そういうことにしておくよ。
……はい。
……どのみち私は、浅香家の呪縛から逃れられない運命なんだ。
………。
ま、とりあえず、コーヒーでも入れよう。飲むよね?
あ。アタシが入れますよ。
ヤメテ。
君のコーヒー、濃すぎて泥飲んでるみたいだから。
ありゃ。これはスミマセン。
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そして主役の登場。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
………。
気がつかれましたか?
………。
見えますか? 私の顔が。
……ええ、よく見えるわ、赤城さん。
よかった。
着替えを持って来るわね。少し待ってて。
……ええ。
………。
………。
………。
……おまたせ、加賀さん。
………。
加賀……さん?
九〇式……?……いえ……
……あ……あれは……。
……九三式ね。
ここには九三式が配備されているの?
……いえ……私物です。
九三式モドキなの。
提督……基地司令に、この基地にいた艦娘たちでこっそり作ってプレゼントしたの。
去年のヴァレンタインに。
ばれんたいん?
ええ、そのうち分かるわ。
さ、これを着て下さい。こっちはタオル。槽から出たらまず体を拭いて。
ありがとうございます。
私は外に出てますから、分からないことがあったら声をかけて。
あの……
はい。
赤城さんが嫌でなければ……
………。
このままいて下さっていいです。
………。
じゃ、あっちを向いてます。じっと見てるのも失礼な話だから。
はい。
着替えたら、提督のところに行きましょう。
その頃には戻ってこられると思います。
はい。
提督ね、嬉しくて今、飛んでいるんです。
「てんぷくまる」で。
……てんぷく………。
九三式の名前なの。提督が名付けたのよ。
縁起の悪い名前ですね。
みんなそう言うのよね、初めて聞いた時に。
でもね、お天道様の『天』に福を呼ぶの『福』、そして艦娘たちからもらったから船を表す『丸』で『天福丸』なんですって。
………。
『天を駆け福を運ぶ船』
あの子は翼がついていて空を飛ぶけど、提督の私船扱いなのよ。『鳳翔』が母船てことで。
……ああ、帰ってきたようね。
終わりました。
……ここは、良い風が吹くところですね。
ええ。手前味噌だけど、いい基地よ。あなたにとってもそうであると良いけれど。
……あらためて自己紹介するわね。
私は空母『赤城』です。この基地の専任艦のひとりです。そして、あなたの教官の一人でもあります。
空母『加賀』です。まだ右も左もわからない若輩者ですが、よろしくお願いします。
よろしくね、加賀さん。
赤城さん……。
じゃ、そろそろ行きましょうか。
……え。
提督のところに。
きっと急いで戻って来て、待ってらっしゃいます。
さっき、あなたの着替えを取りに行った際に、手旗で信号を送ったの。
そう……ですか。
ではこちらです。
……変な人だから、びっくりしないでね。
はぁ……。
提督は、どんな方なんでしょうか。
それは、あなたの目で確かめてみて。
一つだけ言えば、彼女は元飛行機乗りなの。
飛行機乗り……。
ええ、変わってるでしょ。
……そうですね。
気分が高揚します。
あら、どうして?
飛行機の話をしても良さそうです。
………。
ええ、大丈夫。
話し始めると長いから、ちょっと覚悟していてね。
望むところです。
ふふふ。
じゃ、行きましょうか。
はい。お願いします。
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